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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
久しぶりの自分の居室、最後に帰って来たのは何時の話だった?
「多分‥1年は前‥‥」
パウリーネに会わないと決めてから、空きはあっても居城に戻る事は殆どしなかった。
来たとしても居城には寄らず、居城から繋がっている関連施設のみ‥
外向きの用なら、関連施設だけで済む。
(着替え・・・)
クローゼットを見て少し悩む‥
最近普通になっているスーツ姿か、元々の居城内で着ているローブ姿か‥‥
居城内は、階級毎に決められているローブ姿が基本‥
でも時代なのか、スーツや普通の服というのも増えて来た。
「・・・・・」
自分が選んだのは・・・・・ローブの方・・・
修道士のような動き難い物では無く、もう少し機能的には作られている。
ローブというより服‥
ズボンにロングブーツと上はタンクトップ、その上にローブに当たる上着を着る。
自分のは、腰辺りから下だけが開いている長いタイプで、上はピッタリとしたワンピーススタイル。
近衛階級という事で、武器を使う前提の動きやすさ重視の物。
「毎回思うが、ローブというより戦士?
近衛階級だから・・・」
これで正式になると、剣やら宝飾品とか面倒になるが、普通はこのままで良い。
悩みながらも、しっかりと着替えを済まし、盟主の居室を覗いて見る事にした。