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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
"コンコン・・・"
「失礼します盟主・・」
もう何年も言い慣れた言葉、従者になってから数限り無く、この言葉を言って盟主の居室に入って来た。
「・・・??」
扉を開けても盟主の姿は見えず‥
何時も座っているソファーには居らず、次に好む窓際を見ても盟主は居ない。
(湯か何かか??)
盟主の居室は広く、奥のベッドルームとの2間続き‥
バスルームは奥にあり、ベッドルームを横切ろうとしたら‥
軍服の上着が、床に脱ぎ捨てられているのを見付けた。
「・・・盟主?」
「・・・・・
ルークですか・・
パウリーネと一緒だと思っていたんですがね?」
声が聞こえたのは‥ベッド?
「パウリーネは眠っていますので、その間に情報をと‥‥」
「そう‥ですか‥‥」
何か様子が変?
気になって、ベッド側に近寄って見れば‥
軍服そのままで、ブーツすら脱がずベッドに横たわる盟主の姿!?
「盟主っ!?」
「・・・
静かになさいルーク、他に人が来ます」
「ですが、何処かご様子が‥‥」
「怠いだけです‥
無理な力の使い方をして、力の均衡が狂ったまでの事、朝迄には元に戻ります」
「まさかパウリーネの・・・」
意識を戻した盟主のお力‥
それが、盟主に負担を掛けてしまった!?