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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア



「ルーク何度も言いますが、私は決して全能ではないんです‥
力を使えば少なからず代償は来る、それが今回は均衡が狂ったに過ぎません‥‥
まあ‥最近はありませんでしたから、ですが昔はよくありましたよ・・」


「その‥大丈夫なのでしょうか?」


「死にはしません、死にたくても‥
この感じですと一晩寝ていれば戻ります、ただし他には言わないように‥‥いいですね?」


「はい・・・
では、せめて着替えませんか?」


「遠慮しておきます‥
動くのも‥怠い‥‥」


腕を額に当て、本当に怠そうな雰囲気‥
一晩‥それで戻るのだろうか?


こんな盟主は、自分ですら初めて見るので、状況が把握しきれない。



(全能では無い‥代償‥‥)


もしかして分かっていて、パウリーネに力を‥‥



「もう少し眠ります‥
ルークも早めにお戻りなさい‥‥」


「はい、失礼しました」


何も言えない‥


自分だから、少しは話してくれたと自負しているが、他には絶対知られたく無いよう。



(だとしたら、自分が取る方法は1つ‥)


何人と言えども、盟主の居室に入れさせない事‥


夜伽に部屋の前で朝迄過ごしたのは、一度や二度じゃ無い‥
それくらい出来なければ、従者など務まらない。


だから自分は門番をする‥‥朝まで‥‥



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