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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
「・・・
折角一緒に居られるようになったというのに‥」
微かに感じるルークの気配、また扉の外で粘っているよう‥
従者として私に付いてから、何かあればこうして扉の前に立つ。
「はぁ‥
心配してくれるのは有りがたいですが、少々心配し過ぎではないですかね?
私は‥死にはしませんよ、死にたくても‥‥」
心配されようが無いくらい、私は死ぬ事が出来ない躰・・
普通の人のような体調不良はあれど、心臓を貫かれても私は平然としているだろう。
「嫌になります‥
死ねない躰など‥‥」
私は後どれくらいの時間、こうして生きて行かなければいけないのか?
それもたった1人で・・
(ルーク‥貴方の方が羨ましいんですよ私は‥)
限りあるから輝く事だとてある‥
ルークとパウリーネのように、成長しながらも輝きを増す人生。
私には無い‥
1000年以上も前に、成長も老化も止まってしまった私では‥‥
(久々に脱力感を味わったせいですか‥
私らしくない弱気な考えなど‥‥)
既に答えを出して、考えないようにしている事‥
幾ら考えても、私自身が変化するというのは、有り得ない。
「・・・眠い・・・」
先ほどのように深くと言わないが、私は朝迄脱力感の儘、浅い睡眠を繰り返す事になる・・・