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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
多分‥いや間違いなく、ルークはその為に扉の前に立った‥
その程度の事くらい容易に想像は出来るが‥‥
(せめて、ルークくらい筋肉質なら楽なんですがね‥)
生憎と鍛えても筋肉は付かなく、長身細身の体格‥
どうやら体質らしく、何をやっても体格が変わる事が無い。
一般的とはいえ、少し均衡を崩せば病的に見えるこの躰‥
こんな時、自分のこの体質が恨めしいとは思う。
「さて、どうやって服で誤魔化しますか‥」
一番誤魔化せそうな、ナチ党の軍服はご覧の有り様で使い物にならなく、後はスーツかローブ・・
「黒のローブの方が良いでしょう‥
居城なら違和感も無い」
私用のローブは白と黒の2種類あり、白は儀式用黒は普段用として用意されている物。
デザインにそこまで大きな違いは無いが、基本的に黒色をメインとするCross sels(クロスシールズ)のローブの中で、唯一の白は非常に目立つ。
黒一色のローブ‥
ただし盟主の‥とあって宝飾品とかがかなり面倒くさい‥
黒の内着にローブを羽織るタイプだが、ローブの中間まで止めて、後はマントのように自由にさせる仕組み。
細部のデザインにまで拘っているローブは、私には面倒極まりない物だが、こんな時には役には立つ。
「・・・
私自身見ても久しぶりですね・・」