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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
回りにある宝飾品の数々よりシンプルだが、銀なのか白金なのかシルバー系の素材に、ピンク色の石が何連にも連なっているイヤリング・・
「・・・・・」
手に取って見ても、今のパウリーネに似合いそう‥そう思ってしまう。
「・・・
良い選択をしますねルーク?」
「盟主!?」
宝物庫の奥に行ったと思っていた盟主が、今は自分の少し上‥財宝の上に座り、自分が選んだイヤリングを覗き込んでいた。
「それはピンクサファイアでしょう‥
宝石の意味は"愛情"‥今のルーク達には打って付けですね」
「愛情・・・」
全く意図していなかったけど、自分は無意識にこれが良いと選んだ。
愛情・・・
確かに、自分とパウリーネに合っているとは‥思う。
「・・・
宝石というのは不思議な力があり、宝石の方が持ち主を選ぶとも言います‥
そのイヤリングの石は、ルークとパウリーネを選んだのではありませんか?」
「宝石の方が‥自分達を選んだ・・・」
これだけの数の宝飾品の中、何故かこのイヤリングだけに引っ掛かりを覚えたのは偶然では無い?
イヤリングの方が持ち主を選ぶ‥
自分‥いや、パウリーネを、このピンクサファイアは選んだのか・・・