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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
「そのイヤリングはルークがプレゼントして下さい‥
私はそれに合いそうな他の宝飾品を選びます」
「まだ選ぶんですか?」
「ええ‥
イヤリングだけでは見栄えがしません‥
基本さえ選んでくれたら、後は楽なんですよ」
そう言って盟主は軽々と財宝の中へ‥
無造作だが、ある程度は何処に何があるか知っているよう。
(この山の中で‥‥)
手に持つイヤリングと、部屋中の金銀財宝を見比べ、やっぱり溜め息・・
普通なら、目も眩む光景と言うんだろう‥
人の憧れと欲の1つ‥それくらいは分かっている。
いると自分は大違いらしいけど・・・
(結構良い目をしてますね・・・)
この雑な置き方から、あのピンクサファイアのイヤリングを選ぶとは‥
今言ったように、あのイヤリングが持ち主を選んだのかも知れない。
「そうですね‥
ピンクサファイアですから、同じピンク系‥
ピンクダイヤのネックレスとティアラがありましたか‥‥」
何時からあるのかは知らないが、かなりのカラットのピンクダイヤのセットがあった筈。
少々古過ぎて加工が稚拙だが、宝飾品としては一流品‥と記憶にはある。
暫く探せば見付かるお目当ての物‥
世に出せば、世界規模で大騒ぎになるような価値なので、こんな時にしか活躍の場が無い。