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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
クルス様の言う通り、この部屋って凄い‥
沢山の本に蓄音機、それに最近出て来たラジヲだったかな?
そんな物が沢山充実していて、退屈な時に暇潰しが出来るようにしてくれている。
「・・どんな理由であれ、パウリーネ貴女を籠の鳥にしてしまったのは私です‥
ルークも外に出ている事が多く、少しでも退屈しのぎになればと‥‥」
「籠の鳥だって良いですっ、ルークさんと一緒に居られるなら・・・・・あっ!」
「・・・
パウリーネ・・・」
私ったら勢い余って・・・
「くすっ‥
その様子ですと本当に大丈夫ですね、ルークも観念なさい?」
「・・・観念してます・・・」
「ルークさん・・・」
直ぐ言い切ってくれた‥ルークさんが‥
それが凄く嬉しくて‥‥
「これは本当に私の方が当てられます‥
夜迄に純白のドレスが出来上がってくる筈、小さな庭園で夜会と洒落込みましょうパウリーネ、ルーク?」
「庭園‥何故それを‥‥」
「ルークさん‥私の記憶からだと思います」
クルス様は全て見たと‥
だとしたら、あの庭園での出来事も見た‥筈。