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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
「・・・
不可抗力ですが・・・」
「あれを‥‥見られた‥‥」
また2人揃って渋い顔‥
あれは仕方なかったと、ルークさんも納得していたと思ったのに‥‥
「ルークさん、クルス様が言うように不可抗力ですもの‥
それで私は助けられたのですから‥納得して下さい‥‥」
「いや、納得はしてるんだが‥‥また盟主にからかわれそうだと思っただけで‥‥」
「これに関しては、からかう気はありませんよルーク‥
あの場所は私もお気に入りだったまでの話です、そこに他意はありません」
クルス様もああ言って下さっているのに‥
ルークさんって、クルス様相手だと結構辛辣だと思う。
「夜迄にはまだ時間があります、私は一度戻りますが、ルーク‥分かっていますね?」
「はい盟主・・」
「??」
なんだろう?
良く分からないけど、クルス様は部屋を出て行って、また私とルークさんの2人きり・・・
「純白のドレスか・・」
「後で着させてくれると言ってましたルークさん?」
「まるで花嫁みたいだな‥
この居城内は黒が基本なのに、わざわざ純白のドレス‥盟主らしい」
「花嫁って‥‥
それと純白って無いの?」
「白のローブを着ているのは、儀式時の盟主のみ‥
また盟主は、賢人達に無茶を言ったんだと思う」