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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
簡単だけど大切な約束‥
そこまで暇は作れないが、これから自分はパウリーネと色んな事を話す事になる・・・
メイド達がやって来て、パウリーネはこれから盟主が用意した、純白のドレスにお着替え。
その間、自分は隣の自室に行っていれば良いだけの話。
(どうせなら今の内に‥)
一昨日の盟主からの命令、Cross sels(クロスシールズ)を使え‥
此処からでも、居城以外の本部施設内に連絡は可能。
「ああ・・
名はテレーザ・ルッセク、ナチ党親衛隊少尉、その身元の詳細を調べて欲しい‥
ただ‥ドイツ人ではない可能性がある、中央施設にも問い合わせを頼む」
『分かりました‥
ドイツ人でしたら数日、もし違えば少しお時間が必要ですが?』
「無理に急いでいる訳じゃないから、身元を確実に探る方を優先してくれ」
『了解しました』
これで良し・・・
盟主が気になったのであれば、間違いなく当たり‥
身元判明まで暫くの時間を要する方だと、自分は睨んでる。
ナチ党に戻れば、自分だって忙しい‥
実はルッセクと同じく少尉で、それなりに功績も残し、可もなく不可もなく‥‥
疑いが掛からない程度には、しっかり活動‥
今回は新たに中将クラスになった、コンラート・ゼクス様のお供で振り回され中‥こんな風にナチ党本部には連絡が入っているらしい。