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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
自分的には普通‥
ずっと近衛階級だから、何年もこのローブ姿。
それより、女性にプレゼントって‥なんて言って渡せば良いんだ?
「ルークさんのその恰好好きです私‥」
「そ‥そう‥‥」
「??」
上手く言葉が出て来ない‥
最近外では普通にやってたのに、パウリーネに対してだけは元のまま。
それが嫌ではないが、こういう時は‥‥困る・・
「えーと‥
なんて言えば良いんだか‥‥」
「??
ルークさんの言いたい事で良いですよ?」
小首を傾げて自分を見る可憐なパウリーネの姿に、盟主じゃないが完全に観念した・・
「その‥これ‥‥」
「イヤリング?」
「・・・プレゼント・・・」
「私に?
ルークさんが??」
「そう‥‥
本当に悪い言葉足らずで、もう少し気が効いた言葉が出れば良いのに、こんな時に限って出て来ないんだ」
「・・・
うんん‥ちゃんと伝わってるよ、ルークさんの気持ち‥‥」
「そうか‥
ピンクサファイアって言うらしい、宝石の意味は愛情だって盟主が‥‥」
「愛情・・
くすっ‥ルークさんらしいかも‥くすくす‥‥」
「俺らしい?
・・とにかく付けてあげるから・・」
階級ピアスを避けるように、両耳にイヤリングを付けていく。