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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
「似合いますか?」
「凄く・・・
純白のドレスにもパウリーネにも合ってる」
「本当に?」
「嘘は言わない」
パウリーネは鏡台の前に小走りに駆けて、鏡でイヤリングを見ている様子。
「石が何連にもなっていて、それが動く度に小さな音がするの‥
ピンクサファイア‥愛情‥私この宝石が好きになりそう‥だってルークさんがくれた物だから」
「パウリーネ・・・」
笑顔でそんな事を言われたら、自分の方が適わない‥
愛情‥パウリーネに愛情がある分、余計に適う筈が無い。
「今回は、盟主が好きな物を選べって言ってくれたけど‥
次からは‥外から帰る度に俺が買ってくるピンクサファイアを‥薔薇の花束と一緒に‥‥」
「ルークさん‥
でも大変なんじゃないの?」
「今の独国じゃ少し大変かも知れない‥
だけど見付ける方法はあるから大丈夫、絶対にピンクサファイアを見付けるから・・」
「・・・・・はい」
「パ‥パウリーネ!?」
笑顔のまま涙!?
「嬉しくて‥
ルークさんにこんな事言われるなんて、思ってもいなかったから嬉しいの私・・」
「・・約束する‥
絶対にピンクサファイアと薔薇の花束を持って帰って来る、どんな手を使っても‥‥」
「はい・・・・・」