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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー



そのままパウリーネが、自分の胸に飛び込んでくる‥
自分もしっかりパウリーネを抱き締めて‥‥



「・・・約束・・・」


「ああ約束だパウリーネ」


こういうのを幸せって言うのだろう・・


彼女を愛して、彼女の行動言葉仕草に一喜一憂する‥
ほんの小さな事でも、自分には幸せに感じてしまう。


自分はずっと任務で外に出る度、ピンクサファイアを探し求め‥


大戦末期は仕方無く、本部施設内の花壇から薔薇を拝借したが、それでも極力薔薇の花束を外から購入して持ち帰る。


その度に見せる、パウリーネの笑顔が見たくて、ずっと贈り物を続ける事になった・・・・・







聞くという訳では無いが、夕方近くなって漸くこの最上階も静かになり、私の体調も完全に回復。


そこで鬱陶しいローブから、すっかり馴染んだスーツに着替え、パウリーネの部屋を訪れて見る事にしてみた。



「・・・
流石に着飾ったパウリーネに、手は出しませんでしたねルーク?」


「盟主・・・
俺だって、時と場合は考えてます・・・」


「くすくす・・・」


中に入れば、手前のソファーセットで2人はティータイム中。


パウリーネの耳に、先ほどのイヤリングが輝いているのを見ると、ルークも上手くやったよう。



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