この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
そのままパウリーネが、自分の胸に飛び込んでくる‥
自分もしっかりパウリーネを抱き締めて‥‥
「・・・約束・・・」
「ああ約束だパウリーネ」
こういうのを幸せって言うのだろう・・
彼女を愛して、彼女の行動言葉仕草に一喜一憂する‥
ほんの小さな事でも、自分には幸せに感じてしまう。
自分はずっと任務で外に出る度、ピンクサファイアを探し求め‥
大戦末期は仕方無く、本部施設内の花壇から薔薇を拝借したが、それでも極力薔薇の花束を外から購入して持ち帰る。
その度に見せる、パウリーネの笑顔が見たくて、ずっと贈り物を続ける事になった・・・・・
聞くという訳では無いが、夕方近くなって漸くこの最上階も静かになり、私の体調も完全に回復。
そこで鬱陶しいローブから、すっかり馴染んだスーツに着替え、パウリーネの部屋を訪れて見る事にしてみた。
「・・・
流石に着飾ったパウリーネに、手は出しませんでしたねルーク?」
「盟主・・・
俺だって、時と場合は考えてます・・・」
「くすくす・・・」
中に入れば、手前のソファーセットで2人はティータイム中。
パウリーネの耳に、先ほどのイヤリングが輝いているのを見ると、ルークも上手くやったよう。