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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第16章 一夜限りの花嫁ー幻の夜会ー
「紅茶ですが如何ですか?」
「ええ頂きます‥
でも、その前に‥‥」
パウリーネの側に行き、差し出したのは先ほどのピンクダイヤのネックレスとティアラ。
「ルークのようにプレゼントとはいきませんが、そのイヤリングに似合うと思いますよ?」
「もしかして‥高価な物ですか?」
「希少価値が高いピンクダイヤ‥
古い物なので加工は拙いですが、何処かの王から流れて来た物と聞いています、価値は‥分かりませんね特殊過ぎて‥‥」
嘘は吐いていない‥
ただ今の世では価値なぞ付けられない、歴史的にも希少度でも、とんでもなく高い宝石。
「そんな物を持ち出しても??」
「他に持ち出せもしませんので‥
こんな時くらいしか使い道が無いんです、同じ白金にピンクですから合うと思いますが‥‥」
そっと‥パウリーネの首と頭にネックレスとティアラを付けて見た‥
やはり、ピンクサファイアとの相性が良い。
「・・・
凄く重い・・それにティアラの真ん中の宝石・・・」
「ダイヤなんですが、当時の加工技術ではこれが限界だったみたいですね‥
ダイヤらしくない丸い作り、大きさだけは無駄にありますけど‥‥」
「盟主、それってフランス王家の杖みたいな物じゃ‥‥」
「おや?
変な所に知識がありますねルーク、確かにあれもダイヤの1つだったと思います」