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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第17章 2人のアドルフ
「・・・
私が代わります、構いませんね?」
「テレーザはどうなる?
面目丸つぶれだろう」
「そこはまあ‥話し合いますよヒムラー」
「あいつもゼクスの話は聞くか‥
良い恋人同士だな」
「まあ‥‥」
あの別荘の一件以来、私とテレーザは恋人同士、こう上の連中には思われている。
敢えて否定も肯定もしない、それが必要だからそうするだけの事に過ぎないのだが。
「男性の親衛隊を若干名用意して下さい‥
後、悪戯に作ったアレがありましたね?」
「・・使う気か?」
「脅しにはなるかと‥
独国国民なら知らぬ者は居ない」
「脅し‥なるほどな、用意させる」
「ええ‥
では代わりますか‥」
控え室から尋問部屋へ‥
そこには女性を鞭打つテレーザの姿。
「・・・テレーザ・・・」
「コンラート様、何故こちらに!?」
「勿論代わる為‥
女性を尋問するのなら、私のような男性が良い」
「わざわざコンラート様のお手を煩わせるなど、それにこれは私の任務です」
「ヒムラーの許可なら取りましたよ‥
テレーザ、本当の尋問がどういうものなのか、私が見せて差し上げます」
「本当の‥‥尋問‥‥」
「加虐にも性質があります、貴女のように鞭打つのが好きなのも居れば、私のような者も居る、一度見ていれば分かります」
「分かり‥ました‥‥」
テレーザは折れた‥
此処からは私の腕の見せどころ。