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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第17章 2人のアドルフ
「鉄の処女は、その組み合わせ次第で生かすも殺すも自由自在‥
便利だと思いませんか?
扉を閉めるだけ‥後は勝手にやってくれますので‥‥」
「・・・
随分とご存知ですねコンラート様は・・・」
「こういうのはただの知識‥
貴族ですとこの手の知識は自然と耳に入る事、それを実践しているまでです」
調教も拷問も紙一重‥
だからこそ調教と拷問の賢人、名と責務は伊達ではない。
「うっっ‥あ"あ"ぁ――!!」
「待つ間に肩の関節が外れましたか‥
脱臼程度では死にません、まあ‥後遺症は残るかも知れませんが」
「・・・
話さない方が悪いものと・・・」
「ええ・・・」
最後にもう一度煙草を吹かし、地面に落として煙草の火を消した。
「この中で鉄の処女の犠牲になりたい方は?
処女は幾らでも血を好みますよ?」
私なりの最後通告・・
これで口を割らなければ、この女性達は本当に鉄の処女の餌食・・
「わっ‥私はあの男(ひと)に言われて‥!
居場所を探しただけ、本当にそれだけなのよっっ!!」
並んで吊されている女性の1人が叫ぶ‥
自らの保身の為に‥‥
「では聞きます‥
その男性の国籍は、特徴はどうでした?」
「ロシア人と‥
特徴は私達と殆ど変わりありません」
「潜伏先は?」
「ベルリン郊外、ポツダムの近く‥
あの男の他に数人、何をやっているかなんて知らない!!」
「良いでしょう‥
ポツダム周辺を捜索しなさい、良いですね?」