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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第18章 彼女の動向
「定石だな、だが一番効率が良い‥
工作員を出すか?」
「どれくらい出せます?」
「訓練が終わっているのが100、訓練中も入れると300といった所だ」
まあまあの人数‥
7割と言っていたのを考えると、そこまで数は必要無い。
「行動と居場所が把握出来ない者だけで十分かと‥」
「そこまで絞ったら100で足りる‥
知能犯だなゼクス?」
「一番確実な方法論‥
他意はありませんね、疑問に答えはあげましたよヒムラー?」
話は終わりと、私は煙草を消して立ち上がる。
「ゼクスといいゲッペルスといい、敵にはしたくないな‥」
「見た通り私はナチ党員ですよ、敵になる事はあり得ないアドルフの為にも‥‥」
「そうだった、悪かったよ」
「では・・・」
多少の梃入れは必要悪、こうでもしないと上手く回ってくれない‥
なかなか星の通りとはいかないものです。
何事も無いように、本拠地内を散策‥
勿論目的はある。
(カメラが随分多い‥
テレーザが使っている個室まで最低でも30、厄介ですね)
歩きながら、随所に設置してあるカメラの確認‥
正面入り口から、テレーザが使う個室までの距離、カメラ、鍵の種類‥‥
あらゆる情報を頭の中に叩き込んでゆく・・・