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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第18章 彼女の動向
「・・・
飲みませんか?」
「「「ゼクス様!」」」
「振る舞い酒です、上からの許可も出ていますので、気楽に飲んで結構ですよ?」
「あ‥ありがたく頂戴します」
「だが監視は?」
「多少私も見ていますが、交代で飲んで下さい?
後、飲み過ぎは禁止ですよ」
「「「はい‥‥」」」
部屋の中を確認すれば9人、やはり予想の範囲内‥
だとしたら5分、これが譲れないライン。
そんな事を考えている内に、監視員に次々とシャンパンは広まっていく‥
ただ1人だけ真面目で飲まないのが居るが、これは問題ない。
「すげー!
こんな高級なシャンパン・・・」
「俺は初めてです!」
「それは良かった・・」
予備の椅子に足を組んで座り、膝に腕を付けていると見せ掛け時間確認。
(28分‥
早くても無駄になります)
周りのやり取りを見ながらも、時間の経過を測るのを忘れない。
(・・・29分、後少し・・・)
一旦目を瞑り精神集中・・・
「・・・・・・・」
目を開けば、私本来の赤琥珀の瞳‥
それと共に支配する、この部屋に居る人間の精神を全て。
「21時30分丁度です‥
後は任せましたよ‥ルーク・・・」
微妙な力の均衡を保ち、目の前の監視カメラを見れば、廊下を移動するルークの姿。
後はルークに託すしか手は無い・・・