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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
親衛隊を乗せた車が通り過ぎる‥‥が、私達が止められる事は無い。
今の私の立場で止められる者など数少なく、基本的に私の側にルークが付き従っているのも、親衛隊内では把握済み。
「この本拠地も、後何回来る事になるのでしょう‥」
「指導者達は既に公的建物に移ったと聞きました」
「ええ‥
今は官邸です、少し改装を施すようですが‥」
「・・地下‥ですか?」
「必要ですからね‥
主力はやはり本拠地ですよ、都合が悪いですから表には出さない、私はそう思います」
ナチ党の表の部分は官邸で‥
ナチ党の暗い部分は本格的で‥
なかなかの上手い使い分け‥
そういう私は本拠地に向かっているが‥‥
親衛隊は基本裏‥
ヒムラーと同じく、親衛隊に属する私も裏の方に入る。
「・・どうぞゼクス様」
本拠地に到着し、車の扉を開けるルークをチラッと見て、私は何時も通り地下へと向かう。
「・・・
やはり此処でしたねヒムラー?」
「ああ‥
俺は此処の方が落ち着くからな‥‥」
予想通りヒムラーは、今までと変わらず地下の控え室に構えている‥
裏をひた走るヒムラーならでは。