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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
「・・・
ゼクス‥狙われているぞ・・・」
「少し聞きましたよ‥
上に空きがありません、必然的に中途半端の役職の私にターゲットを絞ったんでしょうね」
「分かっていて呑気なものだ」
「そこまで弱くは無いつもりです」
すっかり定位置と化したヒムラーの向かい側に座り、ヒムラーが差し出した煙草を1本手に取った。
「何となくゲッペルスが1枚絡んでいる気がするが、どう思うゼクス?」
「ゲッペルスには、あまり信用無いですからね私は‥
・・・あると思いますが?」
例えゲッペルスが絡んでいたとしても、今ゲッペルスを糾弾する訳にもいかない。
ヒムラーもゲッペルスも、アドルフを引き立たせる星‥
迂闊に手も下せないが真実。
「で、どうする?
俺の子飼いを護衛に付けるか?」
「・・・いえ‥
餌になってあげますよ、報復は‥目を瞑って下さい」
「怖いな・・・」
「降りかかる火の粉を払うだけの話‥
大した事では無い‥違いますか?」
「向こうが本気でもか?」
「ええ・・・」
呆れたようにヒムラーが煙草を吹かす‥
私の気楽さが気に入らない、そう言いたいらしい。