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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
"・・・ジャラ・・・"
(全く‥もう少し予想外なやり方はないんですかね?)
本拠地から連れ出され、車に乗った途端に目隠しをされ、おおよそ10分程走った。
階段を上ったとかは無かったので、此処は1階‥個人かビルかは分からないが・・
部屋に入った瞬間、武器と軍服の上着を脱がされ、初めから用意していたのだろう、壁に押し付けられ両腕を、上で手錠と鎖で固定されたのが今の状態。
あまりにも定石通りで面白みに欠ける‥
まあ‥時間稼ぎに遊びはしますが‥‥
「・・どうだ中将様、鎖に繋がれた気分はよ?」
目隠しを外されれば、部屋の中は至って普通‥
多少物が少ない、そんな程度の感覚。
「気分ですか‥
特に変わる事はありませんよ、この程度でどうにかするつもりでしたら、諦める事ですね」
「大した功績を上げなくても中将様か、肝だけは据わってやがる」
「・・・
あの方から痛め付けても良いと言われている‥
鞭でも何でも好きに使え」
一番後ろで、1人掛けの椅子に座っている人物‥
階級章から見て大佐、これがルークが言っていた私を狙っていた奴。
「あの方・・
ゲッペルス辺りですかね?」
「貴様っっ!!」
"ヒュンッ!!"
「っっ‥‥‥」
容赦無い鞭が上半身に入る‥
本当にこの程度で、どうにかなる私でも無いが・・・