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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
「なっ!?なっ!?なっ!?」
大佐は茫然と立ち尽くし、部下の中には腰を抜かしている者も‥
当然といえば当然、心臓をくし刺しにされ動ける人間など居ない。
「何立ち尽くしているんですか?
先ず見れませんよ、神の奇跡というものを‥」
開いた傷口はあるが、血は完全に止まっている‥
そのまま大佐達を無視して歩き、私は脱がされていた軍服をきっちり着直した。
「さて、どうしますかね?
この私に傷を付けたんです、生きて帰れるとは思っていないでしょう?」
最後に帽子を被り、漸く大佐達の方に振り向く。
「ひっ!ひぃぃ―!?」
「無駄ですよ、扉も窓も開きませんし、此処から生きて出すつもりもありません‥
貴方達は見てしまった、私の秘密を‥Cross selsの頂点に立つ、盟主の私の秘密を!」
瞳が赤琥珀に輝く!
「先ずは1人‥
そう‥怯え動けない者に用はありません」
手を前に翳せば、炎が前に表れる‥
それを払い除け、腰を抜かしている男に投げ飛ばした。
「ギャ――――!?」
炎は一気に男を包み、だが他の3人には被害を与えない‥
恐怖は最大限に‥本当の地獄を見せて差し上げましょう。