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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
車に戻り、ゼクス様にコートを渡して、ナチ党本部では無く郊外の拠点に向かう。
ゼクス様はああ言っているが、それなりに傷付けられたと自分は思っている。
まずは着替え、それに餌も用意しなければ‥
あの拠点に用意してある餌は幾つだったか?
あの惨状だと、餌は数体必要と判断するが、最終的に決めるのはゼクス様ご自身であり、不要と言われればそれまで。
「何を考えているんですかルーク?」
「餌のご入り用はゼクス様?」
「餌‥‥そうですね‥‥」
少し考えておられるよう‥
やはり不要なのか?
自分でも、この判断は難しい。
「予備の為に数体‥‥そんなところでしょう‥
揃えられますかルーク?」
「勿論です‥
地下に、それなりに飼ってはいますから、その中からお好きな餌をお選び下さい」
「なるほど、遺跡から運びましたか‥
まあ良いでしょう、好きにしますよ」
「はい・・・」
車は止められる事も無く拠点に着き‥
ゼクス様はシャワーと着替えと、部屋に籠もってしまわれた。
こうなると、自分の役目は餌の用意の方‥
使用人に化けている無階級と共に、ゼクス様が好みそうな餌を別部屋に用意しておく。