この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
「・・・・・」
私の後ろの命の無い女性達を見詰めながら、ヒムラーは考えているよう‥
これを見た上に、アドルフの絡繰りという2重の誘惑‥別名"罠"ともいうのでしょう。
正確に言えばヒムラーを試す為‥
そろそろ大きくなり過ぎたナチ党幹部内、敵か味方かは、はっきりと把握しておきたいところ。
だからこそ試した。
「・・街中で惨殺事件があった、それも全員殺され方が異常‥
そして死んでいたのは、ゲッペルスの息が掛かった上級士官‥‥これを見て理解した、殺ったのはゼクスお前だな?」
「ええ、ゲッペルスへの牽制の為、敢えて残す方を選択した、そんなところですか‥
それで?心は決まりましたか??」
「・・・
俺は何があろうと指導者信奉者、今更何を見ても変わる事は無い‥
指導者の為の汚れ役は、俺の仕事だと思っていた」
「では、今の私を見ても見逃すと?」
「指導者はゼクスを必要としている‥
これを見たからといって、何が出来る訳も無い、教えてくれるんだろ絡繰りを?」
「アドルフの味方でしたら教えましょう‥
・・・それと‥‥全員引きなさい、邪魔です!」
ヒムラーが此処に侵入した時から、影で見張り拳銃を向けていたルーク及び無階級達を、私のひと言と共に全員引かせた。