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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設



「畏まりましたゼクス様」


相も変わらず固いルークを横目で眺めながら、私はもう一度ため息‥
ですが、これでテレーザがどう動くかも楽しみなところ。



「・・・
餌は撒きましたよテレーザ、後はどう食い付いて私を楽しませてくれるんでしょうね‥
ゲッペルスよりは期待しますよ、訓練を受けた貴方の動向に‥‥」


調査報告書を指で弾けば、報告書はすぐに火が点き燃え尽きてしまう‥
残せない裏情報は、記憶だけをして消してしまうのが一番。



「・・少々準備に時間が掛かるでしょうから、中央が動き出した後‥
楽しみにしていますよテレーザ・ルセック・・」


どう考え、どう動くか‥
この時は、私でもあの結末は予想をしていなかった・・・








サーカスに来て一通り演技を楽しんだ後、テレーザはもう少し1人で楽しみたいと、私と離れて行動。


勿論これは予想済み‥
このサーカス団には、中央が手配した人員が紛れ込んでいるのも承知、先に中央から本部に連絡が来ていたのだから。



(多分に中止命令‥
中央は調和と混乱の伝言に同意し、放っている暗躍人員を全て撤退させる事を誓いましたからね)



私からの代弁者、調和と混乱の賢人は、中央施設序列1位との話し合いの結果、私の意志にそぐわない事はせずと誓約。


全ては私の思い通りに事が運ぶ・・・



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