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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設

「・・楽しみましたかテレーザ?」
「はいコンラート様‥
珍しい物が沢山ありましたので、凄く楽しかった・・」
どうやら彼は、さほど動かずに煙草を吸っていたよう‥
何事に於いても完璧な、この男を手放すのは少々惜しいが、これが国外に出る一番の近道。
「それは良かった、私も連れて来た甲斐があるというものです‥
これからどうしますかテレーザ、官舎に戻ると言うのでしたら送りますが‥‥」
今此処で離しては駄目!
私は彼に甘えるふりをして、彼の腕に手を添えた。
「もう少し‥‥
もう少しコンラート様と2人きりが‥‥良いです」
「くすっ‥
構いませんよ私は‥
2人きりになれる場所に行きましょう」
「・・・はい・・・」
逆に手を取られ、エスコートされるように、私を導き車に乗せてくれる彼‥
これはこれで私に優越感を齎せてくれる。
あの冷酷な指導者が信を置く、親衛隊中将コンラート・ゼクスにエスコートされる優越感‥
そのまま車はベルリン市内の高級ホテルに入り、私は彼と2人きりになる事に成功した。
後は躰を重ねて甘くおねだりすれば、彼は私の言う事を聞いてくれる‥
そうして私は貴重な情報を、海外へと持ち出すの・・・

