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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「・・・ん・・・コンラート・・・様?」
「・・気が付きましたかテレーザ、少々過ぎたようで、すみません貴方を気を失わせるなど」
彼の凄い快楽に負け、私はイッたと共に意識を飛ばしてしまったよう‥
他の誰でもない、彼とのセックスだけが、私が本気で身も心も燃やせる事が出来る。
演技だった、初めは‥
でもこうして躰を重ねて、彼のセックスの凄さを実感してしまうと、私が‥私の封じ込めた女の部分が疼く‥‥彼に一生抱かれていたい、そんな思いが頭を掠める。
(・・・
駄目、頭を切り替えなくては‥私は私の目的の為に動く、コンラート様を利用してでも・・・)
それが私の唯一の道‥
組織に縛られる私は、組織に戻る前に行動を起こさなければ、またあの施設内で飼い殺しの日々。
それだけは絶対に嫌!
あの手に入れた情報を元に、ロシア政府に保護を求める、それが私が自由になれる唯一の方法。
「・・・どうしましたテレーザ?」
「いえ‥‥
違う、そうじゃないですわね‥
昼間のサーカスでロシアに来ないかと誘われました、でも私はナチ党親衛隊の一員です、抜け出す事なんて出来ない‥‥」
「貴方はロシアに興味があると?
ナチ党や私を捨ててまで??」
「違います‥
親衛隊は指導者が全て、その思いは変わりありません‥
でも外の世界には凄く興味があります、私の知らない世界が‥」