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第5章 ルークの面倒とミュンヘンの夜

「方法はそれで合っています‥
ですが、私とルークでは絶対的な力の差があります」


「力・・・ですか？」


「腕力の方ですよ‥
私の場合、普通の人間より腕力が何倍も強いので比較になりませんがね」


「それは‥克服出来そうにありません」


「当たり前です‥
ですが、あの技は元々人間の技、的確に急所に入れる事が出来たら、条件はクリアー出来ます」


あの技はアジア系だったか？
そこから流れて来た技の１つで、当時の私が好んで修練したもの。


武器を使わず体術だけなのが、私としては気に入っていて‥
私の能力‥力と組み合わせて使えば、巨大な大岩でも破壊出来る力になる。



「正確に心臓の位置に拳を‥
ルークの腕力でしたら、拳の方が力は出ます、ですが面積が狭くなる為、正確性は低くなりますね」


「正確性・・拳・・」


ルークは教えた事を、自分なりに考えモノにする。


悪い傾向ではない、考える力は無限の可能性を秘める‥
私ですら考え付かない、突拍子な事もあるのかも知れない。