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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第5章 ルークの面倒とミュンヘンの夜



すっかり午前中は、こうしてルークの訓練に付き合い、昼を入れて午後からは書庫。


最近はルークも一緒に、書庫で本片手に勉強中‥
こちらも才能豊かで、私とは逆の過去の文献を漁っているよう。


不本意な従者選択だったが、非凡な才能を見せるルークに、私の方も意外に満足している。



(随分絆されましたねルークに‥
従者として付いて、もう2年‥そろそろ動くべきでしょうか?)


書庫で本を漁っていても分からない事はある‥
こうなると、後は現地で知識を集める方法。



(本部遺跡からですと、ミュンヘン辺りが一番の安全圏・・・)


首都ベルリンが一番良いのだが、本部遺跡から距離が少々遠い。


次の候補がミュンヘン、こちらも発展している街で、夜に彷徨くには適している場所。



「ルーク・・・」


「何でしょうか盟主?」


「密かに、一般人が着るような服を調達出来ますか?
勿論、私とルークの2人分です」


「一般人‥盟主、本部から外にお出になるつもりですか?」


「ええ‥此処でこうして居ても、何時までもこのまま‥
外で少々試してみたくなりました」


ルークに言った通り、本部に居る限り私は何も出来ない‥
だからこその外‥少々私の能力を試しても良い頃合いと思う。



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