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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
テレーザが動けば私が気付く、その為のあの石付きのネックレス、首輪とも言うが‥
あれを身に付けている限り、テレーザは私から逃れる事は出来ない、そう私が仕向けたのだから。
「・・・おや?
噂をすれば何とやら、早速動いたようですね」
「行き先は?ゼクス様??」
正確にテレーザの位置を確かめる為に、私は瞳を閉じ意識をネックレスに付いている石‥‥遺物の欠片へと集中する。
「・・・ベルリンから出たよう‥‥移動速度から考えて車‥‥方向はバイエルン地方‥
どうやらエルンスト・クラフトと接触する気のようです」
「今から車で追っても、ベルリンを出ているのであれば間に合いません‥
どうされますかゼクス様、本部遺跡から手を回しますか?」
「・・・いえ、私が直接アドルフの別荘に行きます‥
私の速さは知っているでしょうルーク?」
「・・・ちょっとした戦闘機並です・・・」
この話だけは、ルークは必ず渋い顔をする‥
未だに居城から担いで飛び出たのがトラウマになってるよう‥
そろそろ時効‥‥その程度の時は経っているというのに全く。
「それよりも速い方法があります‥
まあミサイルの応用ですね、ルークは無理をして付き合わなくて結構、私1人の方が風と水を制御しやすい」