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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設



「・・・ミサイル・・・」


またもルークは渋い顔、まあ考えた事は分かりますし、合っているとは思いますが。



「ミサイルの応用‥
空高く飛び上がり着地点を制御する‥‥進めませんよ?」


「・・遠慮致します・・」


ルークの唯一の苦手、高い場所からの落下‥
私が悪いのも多分にあるが、そこまで嫌がらなくてもとは思ってしまう。



「その前に、ロシアへの伝令の手配というものがあります‥
ヒムラー辺りで十分でしょう、この間の一件でアドルフの信用を完全に得ましたし、この手はヒムラーの得意分野」


「では連絡を?」


「そうですね、まだ時間はありますが手配は早い方が良い‥
少し仕掛けもしたいですからね」


「畏まりましたゼクス様」


「・・・やれやれ・・・」


移動方法を言ってからルークは言葉少な目‥
そこまで警戒しなくても、ルークには別の事をやって貰うつもりだったというのに。



「連れて行くと言った方が良かったんですかね?
・・・ふふふ」


余談は此処まで‥
早々にヒムラーと連絡を取り、多少はぼかしたが事情を説明して、テレーザのロシア行きの手配を済ました。


明日の夜までには、出国書類は出来上がってくるだろう‥
私はそう‥‥先行で別荘に回りますか、エルンストの方にも決着を付けなければいけない。



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