この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「・・・ミサイル・・・」
またもルークは渋い顔、まあ考えた事は分かりますし、合っているとは思いますが。
「ミサイルの応用‥
空高く飛び上がり着地点を制御する‥‥進めませんよ?」
「・・遠慮致します・・」
ルークの唯一の苦手、高い場所からの落下‥
私が悪いのも多分にあるが、そこまで嫌がらなくてもとは思ってしまう。
「その前に、ロシアへの伝令の手配というものがあります‥
ヒムラー辺りで十分でしょう、この間の一件でアドルフの信用を完全に得ましたし、この手はヒムラーの得意分野」
「では連絡を?」
「そうですね、まだ時間はありますが手配は早い方が良い‥
少し仕掛けもしたいですからね」
「畏まりましたゼクス様」
「・・・やれやれ・・・」
移動方法を言ってからルークは言葉少な目‥
そこまで警戒しなくても、ルークには別の事をやって貰うつもりだったというのに。
「連れて行くと言った方が良かったんですかね?
・・・ふふふ」
余談は此処まで‥
早々にヒムラーと連絡を取り、多少はぼかしたが事情を説明して、テレーザのロシア行きの手配を済ました。
明日の夜までには、出国書類は出来上がってくるだろう‥
私はそう‥‥先行で別荘に回りますか、エルンストの方にも決着を付けなければいけない。