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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「・・・
来ましたか・・・」
とりとめ何をする訳でも無く、ベッドに座りながら広い庭を眺め続けて数時間経った頃、テレーザが持つ石の反応が別荘内に入った事に気が付いた。
「もう夜更けに近い時間とは、予想以上に遅い‥」
車のスピード的に、もう少し早く着くだろうと思っていたが、何処か寄る場所があったのか、テレーザが着いたのは深夜前とはいえ、かなり遅い時間。
「まあ私には関係ありませんが‥」
石の反応を正確に読み取り、テレーザがエルンストが借りている部屋に入った事を確認してから、私は漸く動き出した・・
(・・・・・)
普段は抑えているが、視覚と聴覚を高めれば、部屋の中の様子と会話は手に取るように分かる。
だから私は部屋近くの壁に寄り掛かり、2人がどんな会話をするか聞いて見る事にした・・・
「・・・久しぶりだなテレーザ・ルセック・・・」
「そうね、そっちがこんな場所に居るから、なかなか来れないのよ」
「此処は良い‥
星詠みの解析には打ってつけの場所、日々満天の星空が見える」
あなたはね、と言ってあげたいが、目的は別‥
このエルンストの星詠みの分析資料、何故かCross sels上層部は星詠みに異常な興味を示す。
だからこの男の分析資料が欲しい。