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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「あれから進んだかしら?」
「少しはと言っておこう‥
やはり廃れた技術は解析と再構築が難しい、そして某かの特集な能力が必要、それも分かった」
「ではエルンスト、あなたでも星詠みは出来ないと?」
「さあな‥‥
能力とは星を正確に詠む力、昔は今より視力が格段に良かったと言われている‥
それを補うには‥‥そうだな、巨大な望遠鏡のような星を正確に見る道具が必要不可欠」
あら答えが出ているじゃない、だとしたら残りは星をどう見るかの方でしょう?
「その巨大な望遠鏡があれば、星詠みが出来るそう言いたい訳ね?」
「人間の総人口よりも多いと言われている星‥
昔借りた本でも全ては載っていなかった」
「本??」
「オーストリア王家が所有する、星詠みに関する本‥
借りたのは1年、ただし翻訳から初めなければならなかった、書体はルーン文字これも謎の部分が多い」
「オーストリア王家‥
そんな物を誰から?」
この男にそんな繋がりは無い筈、だったら第3者の存在‥
もし都合の悪い人物だとしたら、この男の始末も考えなければ。
「・・・
もう、どれくらい前か‥
まだミュンヘンに居た頃に、ある取引で本を借りた‥
かなり怪しい話だったが、当時の私は取引内容より本が借りられる方を選んでしまい‥‥今更だ、借りた相手はコンラート・ゼクス、彼はオーストリア王家とも某の繋がりがあるらしい」