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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「コンラート、君がCross selsの一員?
だが今はピアスをしていない」
「此処まで来ればもうピアスは必要ありませんからね、元々ミュンヘンで付けていたピアスも仮の物‥
私のピアスは特殊で目立つ、だから必要無い時は身に付けない‥‥そして私が命を下せば、ロシアの中央施設に貴方の居場所はありません、私にはそれだけCross sels内での立場があるんですよ‥
テレーザを選ばずに私を選んでいれば、生き残る可能性があったものを‥」
窓から空を‥‥星を仰ぎ見る、本当にこの別荘は星が見えやすい。
「・・・私を消しに来たのかコンラート?」
「どの道テレーザを待っても無駄な事、彼女もまた国外脱出を狙っています‥
・・初めは話だけのつもりだったんですが、星が‥‥エルンスト貴方の星が、アドルフのカリスマの星の回りから消えた、それは本人の命運が尽きた事を意味する」
「・・・星詠み・・・」
「ええ私は星詠みが出来ます、多分星詠みを継承している最後の1人‥
だからこそ、現代科学で星詠みを広められないか?その可能性を貴方に託した、結果は微妙でしたが‥」
エルンストの星は既に消滅している、私が手を出さずとも、その時は来るだろう‥
でも関わった以上、後始末もまた私がすべきだと私は思う。