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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「・・はは・・ははは・・・
私は一番ラッキーなカードを引き当て、そして私自ら投げ出した訳か‥
だがコンラート、私が消えれば暗示により生まれた指導者も消えるぞ?」
「もとより承知の上‥
あのアドルフが何時までも居ては困ります、頂点まで登れば後は堕ちて行くのが普通‥
独国という国を巻き込んだ時点で、アドルフの運命は決まった‥‥一番似合う言葉は、そう道化師ピエロですよ‥
国に踊り国に踊らされる、それがカリスマの星を持って産まれたアドルフの運命、私はそれに少々手を加えたに過ぎない」
「まるで神のような言い分だ、Cross selsも上の方になれば、神か何かと勘違いするとか言うのだろう?」
「さあ‥‥
Cross selsの賢人共は、私を神と悪魔の中間的存在だと崇め恐れる‥
私は既に廃れた一族の唯一の生き残り、ただそれだけだというのに、向こうが勝手に私に期待をしているだけの事、私には関係ありませんね」
嘘は一切言ってはいない、星詠みも賢人も私の事も全て本当の事‥
そしてエルンストの言い分も全て本当、彼の定期的な暗示が無ければ、傲慢なアドルフは何れ消える。