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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約



変電施設という事は、悪いながらでも道があり、そして理由が無ければ施設には近寄らない。



「・・・・・」


もう一度よく地図を見れば、変電施設の向こうは渓谷で、その先はロシア領‥
これが一番の近道か??



(他に抜けられそうな場所も無い、やはりこれが当たりと思う)


あの方でも、同じ事を考えるのではないだろうか?
そしてテレーザ・ルセックも、唯一の道だとしたら必ず此処に向かう筈。



「・・・
行って見るか・・・」


乗って来た軍用車からバイクに乗り換えて、獣道に近い山道を走って見ようとバイクのエンジンを吹かして見た。



(乗れない事は無いか)


戦闘機以外だったら、今はほぼ何でも乗りこなす‥
戦闘機は‥‥暫く無理だろう、あの地に足が付いて無い感覚と、独特の浮遊感及び落ちる衝撃。



(はぁ‥
思い出しただけで‥‥)


あの居城からの落下感、最近はあまり思い出さなかったのに、今日に限って思い出してしまった。



「・・・バイクの方がまだマシだ・・・」


軽く敷地内を走らせてから、本格的に走り始める、あの方と合流する為に。



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