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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
(この国境線を抜ける方法‥‥)
私はそのように訓練されて来た、だから多少の悪路でも山の中でも突破する自信はある。
(金網の向こう‥‥ロシア領土との空白地帯は多分地雷が埋められいる)
平地を軽々抜けさせてくれるほど、甘い警備体制じゃ無い両国共‥
では抜ける道は無い?
そんな事を思いながら辺りを見回して、1つ思い付いた。
(山‥‥それに建物‥‥形からして監視塔じゃ無い、だとしたら建物を頼りに山間部に入れば‥‥抜けられる)
簡単な道じゃ無いけれど、どれだけ山を越えなければならないか分からないけど、辿れる道があるとしたら、多分これ1本。
(重装備は駄目、極力軽装にしないと‥
それに数日分の食料と携帯燃料、一度近くの街に戻って装備を整える?)
出国を諦めたふりして車に乗り込み、最後に見た街まで逆戻り‥
そこで保存が利く食料と、灯りと暖の為の携帯燃料少々を購入し、また検問所近くに戻って来た。
行けるギリギリまで車で行き、後は歩き‥‥自力で山を登り越えなければ。
車の方は山道に入る前に動けない状態になってしまい、私は大切な書類を鞄に入れ、必要な物資をリュックに詰め背負い、ロシアに向かう為に山道を歩き出した。