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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
「・・待ち伏せ・・」
「効果的でしょう?
苦労して登って来たというのに、呑気に私が居れば間違いなく驚きますよ??」
手短な場所に座り、楽しそうにルークを見ながら煙草を1本。
「最近吸い過ぎではありませんか?」
「??
・・ああ煙草ですか‥
人と違って実害はありません、ただの嗜好品です私に取れば‥」
「実害‥‥
確か煙草も吸い過ぎたら」
「普通は健康に害はあるでしょう、今の比率ですと肺が少しずつやられます‥
それに麻薬のような中毒性がありますから、早々に止める事も出来ない‥‥一般論ですがね」
こんな時にルークは‥
頓着や緊張が無いのはルークの良いところ、逆に言えば時と場所を選ばない、その場の空気を読まないとも言いましたか?
この緊張感が無く、こんな場でも平然としているのが、私的には気に入ってるんですが‥
普段こんな雰囲気を出したら引かれる、私にだってそれくらいは分かる。
「とにかく万が一を考え、ルークは影に居て下さい‥
話は私がします、その上でどうするか決めます」
「はい、ご命令のままに‥」
隠れたルークを見て、私はまた煙草を吸う‥
生かすか殺すか、それは真実を知ったテレーザの態度行動で変化する、私はどちらでも‥‥そもそも興味が無いのだから。