この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
テレーザの中央での階級を正確に言えば、彼女は流石に驚いた様子‥
私には驚きすら無いのだが。
「アドルフの別荘で初めてテレーザに合った時、私は貴方のある痕が気になりましてね‥
だから手を回して調べたんですよ、私の感が当たりかどうかを‥‥」
「・・・痕とは??」
「・・耳・・
正確には耳朶にあるピアスを塞いだ痕‥
あの時、耳に唇を寄せた時に気付きました、それも塞いで年数が経っている事も‥
思い当たる節はCross selsの階級ピアス、本部遺跡にテレーザ・ルセックという階級持ちは居ない、だとしたら中央施設‥‥当たりでしたがね、今の14階級はスパイが殆ど、そしてテレーザ貴方もまた・・」
「それを暴れてどうするの?
貴方にCross selsは関係ないでしょう!!」
彼女の苛立ちが、どうやら腰に付けている拳銃を手に取らせたよう、私には殆ど効かない物だが。
「言ったでしょう、本部遺跡には貴方は存在しないと‥
本部遺跡があるこの独国で、中央のスパイが暗躍されるのは少々困る‥
しかも私が依頼していた星詠みに目を付けるなど、あってはならない事‥」
「それが貴方の本性?
本部の人間だったなんて‥‥」
「拳銃を構えている今の貴方が本性でしょう?
お互い様だと思いますがね?」