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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
盟主を拳銃に晒す訳にはいかない!!
そう思った自分は、テレーザ・ルセックが拳銃の引き金を引く瞬間、守る為に盟主の手前に躍り出た!!
『駄目ですっっ!!』
それと同時に銃声‥
そして躰に銃弾が入る感覚、完全に撃ち抜かれた‥‥そう思いながらも、自分は銃弾の反動で、その場に倒れてしまった。
「・・・ルークっ!!」
珍しく焦るような盟主の声、という事は盟主に銃弾は当たらなかった‥
それだけで自分は十分、自分は盟主を守る為の従者、盟主に命を捧げるのが運命。
「なに馬鹿な事をやっているんですかルーク!」
『動かないでと言ったでしょう!!』
「・・・
五月蝿いですね、貴方の相手は後でします、今は邪魔です!」
『・・・きゃぁぁっ!?』
今度はお怒りの声と、遠くに女の悲鳴‥
盟主が女に何かした?
「しっかりなさいルーク!
なんで、みすみす命を投げ出すような真似をするんです!!」
「・・・守る為・・・
自分は‥‥盟主を守る事が指命‥‥だから‥‥」
「だから馬鹿と言っているんです!
私が拳銃如きでどうにかなる訳が無いでしょう、少しは自分の命を大切になさい、私もパウリーネもルーク貴方の死など望んでいません!!」