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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
「ルークっ!!」
私の代わりに銃弾を受けたルークを慌て抱え起こして見たら‥
躰中から流れ落ちるルークの血。
銃弾は5発全てルークを撃ち貫いた‥
そしてルークは普通の人間、これだけ銃弾を受けたら・・・助からない・・・
「・・・
馬鹿ですよ、死ねない私の為に命を差し出すなど‥
誰が望みますか?
ない事に言い合える人間が出来たというのに、死ぬ事を望む訳が無いでしょう!」
何故人間は、こうも簡単に命を張れる!?
だった1つの脆い命だというのに、簡単に私から遠ざかろうとする!?
「すみ‥‥ません‥‥
だけど‥‥盟主が傷付けられるのは‥‥‥嫌だった‥‥‥」
「・・・ルーク・・・」
鬱陶しい子供‥
私を恐れない子供‥
私と対等に言い合える唯一の‥
(私は‥‥
だがこのままでは‥)
ルークは確実に死ぬ、人がこれだけ大量に血を流して生きていれる筈も無い。
そう考えている間にも、ルークの躰から無尽蔵に血が流れる‥
血など見慣れている私が、今流れているルークの血を嫌だと思うなど!
(今のルークを救う方法‥
だが私はそれをして良いのだろうか?
遥か昔に封印されたやり方を、今の私が‥‥)
過去に悲劇を繰り返し、封印された方法‥
稀少種だけが出来る特殊な方法、私も試した事が無く上手く出来るかも謎の方法。