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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第5章 ルークの面倒とミュンヘンの夜



この頃になると、私は変わらず籠の鳥だが、ルークの方は時々、本部から外に出るようになっていた。


それを利用した計画‥
ルークもしっかりしていて、Cross sels(クロスシールズ)のミュンヘンにある拠点の1つを押さえ、移動手段の馬車も手配。


更に本部内から銀行に手を回すなど、私が暗躍を教えなくても良いのでは、と思う程の仕事振り。



そして全ての準備が整い、私は数百年振りに本部遺跡から外に出る事になった。



「めっ‥盟主!?」


「なんですルーク?
一番早い移動手段を取るだけですよ私は‥
帽子と杖をしっかり握っていて下さい・・」


私が賢人共に悟られ無く、更に一番最速の移動方法に選択したのは・・


居城の私の部屋から、ルークを担いで外に飛び出し、ミュンヘンまで直走るという、原始的な方法。



「ぅわっっ!?」


「黙っていなさい、舌を噛みます・・」


先ずは城を急降下し、関連施設から大木へ‥


私の身体能力ならでは‥
後はバレないように極力大木を選び、ミュンヘンまでの道を、大木から大木へと飛び移るだけ。


流石に大木が無い道は、獣道を直走る事にはなるが、馬車よりは余程早く到着。



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