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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
「ルーク‥‥辛いでしょうが1つだけ答えて下さい‥
・・・生きたいですか??」
確認の言葉‥
契約の言葉‥
誓約の言葉‥
そして束縛の言葉‥
全てを含めた私の言葉にルークは・・
「・・・生きたい・・・」
そう微かな声ながら、ハッキリと答えた‥
だとしたら、私は試すのみ!
「銃弾よりも辛いかも知れません、そして助けられなかった場合の為に先に謝ります‥
そして泣き言は聞きませんよ?」
そう言いルークのネクタイとYシャツに手を掛ける‥
ある程度開けたところで、私は試みる血と力の契約を、私の一番辛いやり方で‥‥
「生きて下さい‥‥ルーク‥‥」
意志の力を働かせ、普段は見せない牙を剥き出しにし、ルークの首筋に‥‥昔習った通りに噛み付いた!!
「・・・あっ・・・」
・・血と力の契約・・
稀少種が人間に噛み付き力を与える事によって、一時的だが仮眷族として従える事が出来る。
だが、こうして噛み付いた時の致死率も高く、生き残り仮眷族となってしまうと私のように血の餓えを起こす。
そして仮眷族は、私のように血を力で吸収する力を持っておらず、直接人間に噛み付き血を飲み得る‥
これが吸血鬼の由縁であり、仮眷族は魔女狩りの対象にされ、次々と惨殺されていった。