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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
「それを甘く囁く貴方が言う!?」
「私のこの話し方は子供の時からです‥
そして私には愛恋という感情は乏しい、長過ぎる人生でそんなものさえ忘れてしまった‥」
「・・・・・」
「ですが欲はありますよ、性的より女性の血に‥
何度もその血が欲しいと思っていたんです、私好みの白人種のその血」
硬く止まっている銀の宝剣を、片手で軽々と引き抜く‥
そして宝剣の刃に付く、テレーザの血をペロリと舐めた。
「ふふ‥‥
予想通り私好み‥
ですが何時もの餌のように簡単に殺してしまっては、私の怒りも収まらない」
「・・・っ化け物!!」
「ええ‥‥
私は1000年の時を生きる化け物ですよ‥
ですが、その化け物を頂点とするCross selsに居る時点で貴方も同じ、化け物の駒それが役割」
一度、銀の宝剣を振り血を払ってから、私は次の行動に‥‥そう思った矢先・・
「あ"あ"あああぁぁ――――――!!!」
「っっ!?」
「・・・
始まりましたか変調が‥
普通の人間から私の仮眷族へとなる為に、躰が勝手に作り替えられる‥‥地獄のような苦しみを伴って‥‥」
そう言ってから私は銀の宝剣を振り上げ、テレーザの胸の横、脇腹より上に躊躇い無く突き刺した。