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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
これで目的は達せられた訳だが、今の一番の問題はルークの事‥
あの大声以降、声1つ身じろぎ1つしない。
(私は‥‥失敗したのだろうか‥‥)
宝剣の刃を戻し腰に差してから、私はルークに近付く‥
‥‥息は‥‥している、それに見た目には分からないが血も止まっているのに、意識だけは戻らない。
「・・・ルーク・・・」
もしかしたら、ずっとこのまま意識が無い状態が続くのか?
そう私がやった事に、少々落ち込みそうになった時、ルークの瞼が微かに動いた。
「・・・・・・・・・盟主??」
「・・良かった、上手く・・・いったようです」
「上手く?
自分は‥‥盟主を庇い銃弾を受け‥‥えっ!?」
「銃弾は躰が異物と勝手に押し出したようですね、分かりますかルーク、貴方は私に生きたいと言った、ですから私はそれに応えた‥‥半分賭けでしたが」
「・・・虚ろながら、言ったのは覚えています、でもこれだけ血を流しているのに自分は普通・・・」
「軍服に大量の血と、銃弾の穴は開いていますよ?
それでどうです?仮眷族になった気分は??」
「仮眷族‥‥
だから自分は‥‥
本部遺跡で歴史として習いました、歴代盟主には仮眷族が居たと、そして時代と共に封印されたとも」
「それで当たりです‥
ルーク、貴方を助けるにはこの方法しか手は無かった」