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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
なるほど、一応教わるとは、だからルークに驚きが少ない‥
それと、これに耐えたのなら、そろそろ良いでしょう。
「立てますかルーク?」
「・・・はい、身体的には普通のようです」
「ですが、身体能力は今までより跳ね上がっています、力加減に気を付けて下さい」
「あまり実感は‥‥」
ルークは自分の躰を見回して困っている様子、身体能力はそこでは無いのだが、言わないと分からないだろうか??
「はぁ‥‥
では、その辺りの適当な壁を殴って見て下さい」
「壁を??」
不思議な顔をしながらも、ルークは手短な壁に拳1つ・・
"・・・ボコッ!!"
「・・・えっ!?」
「だから言いましたよ、身体能力の跳ね上がり、仮眷族の特徴の1つ‥
そこまで教わらないんですか?」
「・・・大まかな概要だけでした」
壁は広範囲に凹み、ルークは物珍しそうに壁を眺め‥
相変わらず空気を読まないというか全く。
「理解しましたか?
仮眷族は全体的に私寄り、身体能力の話だけですがね、私が使うような力は使えません‥
そして教わる時に聞いているとは思いますが、私と同じく血の餓えがあります」
「それは!
・・・はい、聞いています‥
それが原因で封印されたと、自分も見境無く人間を襲うのでしょうか??」