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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第22章 現実と悲しき別れ
・・・決断・・・
パウリーネの事を考えれば、盟主の言い分は正しい‥
29才だったら、ギリギリでも自分と一緒とは違う人生を送れる筈。
だけど自分は・・・
「・・・
ゆっくりパウリーネと話し合いなさいルーク‥
ですがパウリーネの意志は変わらない、私はそう思います」
「・・・はい・・・」
盟主の部屋を辞して、大きなため息1つ‥
自分は‥‥一番愛しているパウリーネを手放さなければいけない‥‥のか?
(後悔は無かった筈なのに‥‥)
盟主のお力によって、仮眷族として命を繋ぎ止めて頂いた事に後悔はしていない‥
だけど、それとパウリーネの事は別問題、例えパウリーネが年を取っても、自分はパウリーネを愛し続けるだろう。
見た目など気にしない、年を取っていこうがパウリーネには変わり無いのだ、そこに躊躇いなど存在しないというのに。
「・・・・
パウリーネ・・・」
「っ!ルークさん!!」
パウリーネの部屋に入ったら、何時もと変わりなくパウリーネは出迎えてくれた。
「・・これ、お土産・・」
「ありがとうルークさん‥
薔薇の花束と、ピンクサファイアのネックレス、もう何個目かしら?」
「何個だったかな?
20以上は贈ったと記憶にあるけれど??」
「・・・27個目・・・
年に2回も3回もくれた事があったでしょう?」
「そうだったかな?」