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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時
「1つ聞いて良いですかアドルフ?
好きな事を‥‥満足しましたか??」
「・・・・・
そうだな満足はした、好き放題やった‥
予言という名で、独国を世界を好きにしたんだ、満足しない訳ないであろう?」
「そうですか‥‥
では良いです、私もそろそろナチ党から手を引きます、もう見る物も無くなりましたから」
独国には後が無い‥
あまりにも好き放題に戦争をした為に孤立し、連合軍に独国自体が囲まれているという戦況。
本来のアドルフが奮闘しているようだが、作戦は悉く失敗‥
独国を囲む包囲網は、刻一刻とこのベルリンとアドルフに迫っている。
奇しくも私の第2の故郷、ハーフの血の半分の日本国も独国と似たような思想、同じ運命を描いている、本当に面白い偶然としか言いようが無い。
「見切ったか独国を、表のアドルフを?」
「私は星の導きのままに行動したのみ‥
傲慢なアドルフ、貴方の星が必要だったから私は手を貸した、本当のカリスマの星は貴方の方であり、本来のアドルフの星は道化師の星、操られ踊るのが表の役割だった」
「やはり全てを知った上で行動していたか‥
そして私が消えれば用も無い、お前らしいなコンラート」
「それが私ですんで‥
正しく星を導くのも盟主の責務、遺物と星詠みで世界をあるべき方向に向ける、これが盟主の役割だから手を出した‥
そこに私の遊びが入っていたのは認めますがね」