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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第5章 ルークの面倒とミュンヘンの夜
「今日彼が此処に居ないのが辛い‥
居たならば、どれ程喜んだ事か‥‥」
「私は暫くミュンヘンに滞在しますので、またこうしてお会いする事もあるでしょう‥
次の機会に期待しますよヒムラー殿・・」
「是非また声を掛けて下さいゼクス殿」
今は下調べとルークの問題が先で、流れ星の人物を探しに来た訳では無い。
だが、こんなに簡単に手掛かりと繋がりを見付ける事が出来るとは、私ですら思っていなかった。
楽しみは後回し‥
今は情報収集が優先。
「・・ほう‥
この戦火で、美術館も図書館も残るとは奇跡的ですね」
「神が私達に奇跡を与えて下さったのよ‥
此処は独国ですもの‥‥」
少々話を聞いて回ったが、ナチ党の思想がミュンヘン社交界には色濃く反映していて、二言目には独国だから。
そんな都合が良い神が居るのなら、私が会いたいくらいだと言うのに・・
ともかく‥私の触手が伸びそうな、美術館や図書館そして大学や機械系工場と、意外に空爆の被害を回避して残っているよう。
知る事を知れば、後は此処に用は無い‥
もう1つの目的は上手くいくのだろうか?