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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時
玉座の奥の壁の穴から、遺物の欠片を取り出す‥
手に乗る程度の小さな欠片、だがこの欠片で独国1国が全て崩壊するほどの力を持つとは誰が思うだろう?
全ての欠片は遺物本体に繋がる‥
遺物は全世界の大地を見、掌握する‥
そして星詠みという空を司る能力‥
全てが複雑に絡み合う、それは古から変わる事は一切無い。
「・・・・・」
欠片を持ちながら、気紛れに玉座に座って見た‥
そして取り出したのは拳銃。
「そろそろ良いですよ、出て来たらどうですゲッペルス?
躰の拘束は既に解いている筈ですがね??」
「・・・化け物が・・・」
影から出て来たゲッペルスは渋い顔‥
それはそうでしょう、これだけ実力の違いを見せ付けたのだから。
「・・・
思ったより、つまらないですね玉座というのは‥
ただの飾り物、こんな物に躍起になる人間というのは、私には滑稽に見えます」
「それは貴様が力を持っているからだ‥
まさかCross selsの盟主だったとは、ただの噂だと思っていた」
「Cross selsは存在します、全世界に影響を持つくらいに‥
ただ戦争には荷担しない、それが私が作ったルール馬鹿らしいですからね」
「戦争屋に馬鹿らしいと言うのか?」
「最低限必要だとは思いますが、今回の戦争は少々過ぎています‥
そんな事の為に、私の可愛い子飼いを出す気にはならない、勝敗が見えている戦争に介入する気は初めから無かった」